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キス5

2018.01.28 22:21|ゆかゆゆ
1時間以内にRTされなくても紫に幽々子が真剣に喉に欲求のキスをされるところを描き(書き)ます
https://shindanmaker.com/257927

おおこれは……!
いちゃいちゃしています。

*********************

熱い。
知っていたかしら。幽霊は熱を持たない。だから熱を感じると熱くて熱くて熱くて、それで汗もかけないものだから、内側にため込んだ熱で頭がやられてしまうのよ。
やられる?わからないかしら。頭がおかしくなるのよ。
あなたにはわからないのかしら、知っていて知らないふりをしているの?
それとも知らないふりをして知っているの?
……同じことだわね。
じゃあ何が正しくて何が間違っているか知っている?
わたしには何もわからないのよ。だって幽霊だもの。亡霊だもの。過去など持たないもの。
蓄積された経験に知恵がついて来たらよかったのに、時間はわたしを素通りするだけなのよ、何ももたらしてくれなかった。
そんな顔しないで。なんて顔しているの。
熱いわ。
明日は来るってなんでわかるのかしら。
わたしは亡霊だから、明日来る明日が今日と違うのかよくわからないのよ。
冥界はあまりかわりばえしないから……庭の木は妖夢が剪定してしまうし……。
ああ、ごめんなさい。こんな時妖夢の名前をだしちゃいけないわよねえ。
あの子毎日きちんと庭師の仕事をするのよ。
玉砂利を毎日整えて、間に落ちた葉っぱも拾うの。
伸びた枝も同じ長さに切ってしまうのよ。だからわたしは同じ形の庭しか見たことがないの。
もしかしたら時間は毎日繰り返しているのかもしれないわね。

ああ。

花は咲く。今は梅の花が満開で。そう、春がそこまできているの。
時間は流れているのね。
通りで、温かくなったと思ったのよ。

汗だわ。
……どっちのかしら。
あなただって汗はかかないじゃない。いつも余裕の顔をして憎たらしい。
どうしたのよ。
熱い。
余裕がなくなっているわよ。
紫。

「幽々子」

熱い。
まだ春のはじめだというのに、こんなにも汗をかいて。
ああ、ああ。
わかったわ、春だから目が覚めて真っ先に来たのね。わたしのところに。
そんなに恐れなくてもいいのに、ちゃんとわたしはいるわよ。
いなくなるはずがないじゃない、成仏するはずないでしょう。

「わたしを見なさい、幽々子」

……素敵な目の色ね、紫。
その目で絡み取って離れないように呪いをかけたのは覚えているわ。
だから待っていたじゃないの、あなたが会いにくるんじゃないかって冬の間。
話をそらしたりなんてしてないわ、酷い。
ちゃんとわたしの中では繋がっているのよ、全て、全てよ。
あなたの腕の中で、あなたとわたしは二人しかいないんだとわかっているわ。
痛い。
酷いわ、そんなに乱暴にしなくったっていいでしょうに。
痕が残るわね。

「幽々子」

「そうよ、幽々子よ」

知っているくせに。
紫は確かめるようにわたしをきつく抱きしめた。
体の後ろで紫が長手袋を外して投げ捨てる音が聞こえる。
ぽとり、はらり。……ぱさり。
体が、頭が、顔が近くて、お互いの帽子が押し合い、床に落ちた。
おでこに、抱きしめられた背中に、紫の熱が直接当たる。

「熱いわ」

熱いと頭がおかしくなるのよ。
二人の間にため込んだ熱はもはやどこにも逃げ出せず、二人の間を行ったり来たりするだけで、どこにもいけない。
ダメよ、幻想郷の熱量は冥界には重たすぎる。
わたしが支えなくてはいけない世界はに紫の熱は何よりも熱くて、火にあたるよりももっとずっと。

「会いたかったのよ」

紫は真顔で、いつものにやにや笑いを封印して、わたしを押さえつけた。
やさしさというものを知っている?
畳は固いのだとわかっている?

「欲しかったのよ」

まず唇に与えられるべき熱量は私ののどに押し当てられぬめり湿った塊は紫の舌で熱を持たない私の体を燃やそうと蠢きながらのどと体を区切る鎖骨を丹念になぶって唾液の線をつけてゆきそれはきっと火薬に近い成分なんだわ端からわたしの肌を焦がして沸騰させる、心臓なんてないのに。

熱いわ。

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